ノート

制作の話

子どもの頃の、何でもクイズにする遊びをアナログゲームに。

「どれがいちばん重いかを当てるゲーム」「何センチか長さを当てるゲーム」「チラシをみて年齢を当てるゲーム」「誰が上手な外国(風)の文字を書けるか」など、幼少期、なんでもゲームにして遊んでいました。

学生中、建築学科や設計事務所でアルバイトをしている時は、目測で空間の大きさがわかるのが専門家だと知り、目測でサイズを予想した後、後で検証していました。

大人になり、グラフィックデザイナーとして働くなかで同じ用紙でも何種類もの厚さがあることを知り、気づいたら紙の厚みを当てていて、これらの遊びをアナログゲームにしました。

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「耳と手感覚」は、マッチ箱を振り、思わず本数を当てようとしたことから生まれました。誰でも経験あるでしょう…

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「1ミリ感覚」の制作話

パッケージの会社で働く中で、0.5ミリ単位でレーザーで型が作れるという前知識がありました。これと上で書いた、サイズを当てる修練(遊び)が重なって生まれたゲームです。

断裁と抜き型

39枚全て大きさが違うカードをつくるのに、通常のカード製造方法の断裁ですと、39種類分の断裁が必要で、つまり39種類のカードゲームを作るのと同じだけの工数がかかってしまうため、断裁ではなく抜き型で製造しています。抜き型は、星とかハートのクッキーの抜き型と同じ方式です。

丸でも三角でも抜き型ならば製造できますが、カード風(断裁風)に見せるため、四角にしています。

つなぎが目立ちませんように。

抜き型で製造する場合、プラモデルのつなぎ(パーツを外す前のつながった部分)と同じく、紙でもつなぎが必要でした。普通、紙箱では目立たない位置(のりしろ等)につなぎをつけるので、気づきませんが、カードですと、4辺は隠しようがなく、これが特定のカードの大きさのヒントになってしまっては、ゲームが成り立たないので、なるべく目立たないように製造をお願いしましたが、どのくらい目立つかは「できてみないと分からない」との回答で、できるまではヒヤヒヤしていました。最悪、失敗しても仕方ないと思いながら、製造しました。

数量は気にせず。

抜き型ですと、型代(初期費用)が多くかかるため、1000注文しました。普段の仕事の感覚で1000は最低ロットくらいなので、あまり考えずに…。でも同人はもっと少ない数量の世界だと現在、ひしひしと身を持って感じているところです。

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